能力不足の問題社員は解雇可能?企業が知っておきたい問題社員対応
1.能力不足社員とは 企業において、「能力不足」とされる問題社員は、業務遂行に必要な知識・技能・判断力が不足しており、業務の質やスピードに著しい支障がある状態を指します。 具体的には以下のようなケースが挙げられます。 • 指示を正確に理解できず、業務に支障が出る。 • ミスが多く、取引先からのクレームが頻発する。 • 成果が著しく低く、部署全体の士気や生産性に影響する。 ただし、「一度ミスをした」「周囲と比較してやや劣る」程度では「能力不足」とまでは言えません。法的には「著しく労働能力が劣っており、改善の見込みがない」ことが要件とされており、その判断には慎重さが求められます。 2…